日本株短期投資推奨銘柄レポート
2025年6月5日取引向け戦略分析
公開日：2025年6月5日
※本レポートは6月4日の市場データに基づき作成し、6月5日の取引向けに更新しています
※本レポートは6月4日の市場データに基づき作成し、6月5日の取引向けに更新しています
エグゼクティブサマリー
2025年6月4日の日経平均は、前日の市場動向を踏まえた展開となりました。本日6月5日は、任天堂Switch 2の発売日という重要なイベントがあり、関連銘柄への注目が集まっています。
- 外国人投資家による過去最大規模の買い越し（4月に8.21兆円）
- 企業統治改革の進展による日本株の再評価
- 日銀の金融正常化サイクルによる金融株への期待
- 任天堂Switch 2発売による関連銘柄への波及効果
- AI・半導体セクターへの継続的な資金流入
市場環境と本日の見通し
日経平均株価
37,200-38,000
予想レンジ
主要サポート
37,000円
37,100円付近
主要レジスタンス
38,000円
38,216円付近
RSI指標
49.89
中立ゾーン
基本シナリオ（確率60%）：37,200-38,000円のレンジ内取引。経済指標発表が少なく、海外市場動向に左右される展開。特に注目すべきは、任天堂Switch 2発売による関連銘柄への影響と、半導体セクターの継続的な資金流入です。
推奨銘柄リスト（リスクレベル別）
【低リスク】安定成長型（1-2銘柄）
三菱UFJフィナンシャル・グループ
（8306）
（8306）
低リスク
現在株価
1,406円
推奨エントリー価格
1,380-1,420円
目標株価
1,550-1,650円10-17%上昇
ストップロス
1,320円
推奨理由
- 日銀利上げサイクルの最大受益者
- 第1四半期利益54%増の好業績
- 政策保有株式の売却加速で資本効率改善
リスク要因
- 景気減速懸念
- 円高影響
【中リスク】成長加速型（3-4銘柄）
東京エレクトロン
（8035）
（8035）
中リスク
現在株価
23,065円
推奨エントリー価格
22,800-23,200円
目標株価
27,500-30,500円19-32%上昇
ストップロス
21,500円
推奨理由
- AI/データセンター向け半導体製造装置需要急増
- アナリストコンセンサス目標株価30,526円
- エヌビディアとの協業強化、決算上方修正
リスク要因
- 半導体サイクルの変動
- 米中貿易摩擦
ソニーグループ
（6758）
（6758）
中リスク
現在株価
15,200円（推定）
推奨エントリー価格
15,000-15,400円
目標株価
17,200-18,500円13-22%上昇
ストップロス
14,200円
推奨理由
- 2,500億円の自社株買い発表
- ゲーム・エンタメ部門の好調継続
- AIコンテンツライセンスの新収益源
リスク要因
- コンテンツ競争激化
- 規制リスク
ファーストリテイリング
（9983）
（9983）
中リスク
現在株価
48,350円
推奨エントリー価格
47,800-48,800円
目標株価
52,000-54,000円7-12%上昇
ストップロス
46,000円
推奨理由
- 第1四半期営業利益25%増（1,467億円）
- 海外ユニクロ事業の急成長継続
- 国内消費回復の恩恵
リスク要因
- 中国市場減速
- 競争激化
【高リスク】短期急騰型（3-4銘柄）
任天堂
（7974）
（7974）
高リスク
現在株価
12,150円
推奨エントリー価格
12,000-12,300円
目標株価
14,000-15,000円15-23%上昇
ストップロス
11,500円
推奨理由
- 6月5日Switch 2発売開始（最重要カタリスト）
- 2025年度売上高63.1%成長予想
- 初年度1,500万台出荷計画
リスク要因
- 初動販売への期待と実績のギャップ
- 競合機の動向
アドバンテスト
（6857）
（6857）
高リスク
現在株価
5,890円（推定）
推奨エントリー価格
5,750-6,000円
目標株価
7,200-7,800円22-32%上昇
ストップロス
5,400円
推奨理由
- AI半導体テスト装置需要の急拡大
- ゴールデンクロス形成で買いシグナル
- 直近11.8%急騰で勢い継続
リスク要因
- 半導体市況の急変
- 高ボラティリティ
フジクラ
（5803）
（5803）
高リスク
現在株価
1,420円（19.4%急騰後）
推奨エントリー価格
1,350-1,450円（押し目買い）
目標株価
1,650-1,850円16-30%上昇
ストップロス
1,250円
推奨理由
- データセンター投資の最大受益者
- AIインフラ需要でケーブル受注急増
- ボリンジャーバンドブレイクアウト
リスク要因
- 過熱感
- 執行リスク
【超高リスク】投機的銘柄（1-2銘柄）
小林製薬
（4967）
（4967）
超高リスク
現在株価
4,250円（推定）
推奨エントリー価格
4,100-4,350円
目標株価
5,500-6,200円29-46%上昇
ストップロス
3,800円
推奨理由
- オアシス・マネジメントによる買収提案の可能性
- 危機的状況からの大幅ディスカウント
- 経営陣刷新による再建期待
リスク要因
- 規制問題の長期化
- レピュテーション損失
テーマ別有望銘柄
AI・半導体関連
- キーエンス（6861）：ファクトリーオートメーションのリーダー、営業利益率55%超
- ルネサスエレクトロニクス（6723）：車載MCU世界2位、AI/IoT向け拡大
- SMC（6273）：ロボット向け空圧機器で世界シェア29%
再生可能エネルギー
- JERA：5兆円投資計画発表、IPO検討報道あり
- 日本再生可能エネルギー（9522）：1.25GW稼働、東南アジア展開加速
機関投資家注目銘柄
- みずほフィナンシャルグループ（8411）：13.5%急騰、金利上昇メリット最大
- ファナック（6954）：世界最大のCNC/産業用ロボット、自動化需要恩恵
ポートフォリオ構築提案
保守的ポートフォリオ（配分40%）
三菱UFJ、みずほ、ORIX、三井住友FG
中リスクポートフォリオ（配分40%）
東京エレクトロン、ソニー、ホンダ、ファーストリテイリング
積極的ポートフォリオ（配分20%）
アドバンテスト、フジクラ、任天堂、小林製薬
リスク管理指針
- ポジションサイズ：1銘柄あたり総資産の5-10%以内
- 損切りライン：エントリー価格から5-7%下落で機械的執行
- 利益確定：10%上昇後はトレーリングストップ採用
- 保有期間：原則1-2週間、最長1ヶ月
重要な注意事項
- 日銀政策：7月の追加利上げ観測に注意
- 米国通商政策：トランプ関税の日本企業への影響
- 為替動向：急激な円高は輸出企業にマイナス
- テクニカルレベル：日経平均36,600円割れは全面撤退シグナル
まとめ
6月5日の取引では、任天堂のSwitch 2発売を最大の注目イベントとし、半導体・金融セクターの継続的な資金流入、そして個別の材料株への短期的な物色が予想されます。リスク許容度に応じて、上記銘柄から適切に選択し、必ず損切りラインを設定した上で投資を実行してください。